主婦歴長いと、仕事の勘が戻ってくるのに時間がかかる

仕事をしていると色んな人と関わります。

業者や外線・内線電話。一緒に働く人たち。

主婦の時は園のママ友だけが交友関係でした。

付かず離れず適度な距離感で、職業や家庭環境など無遠慮に興味の向くまま聞いてこないママ友は付き合いやすく、関係は良好。

休みには子供たちを連れて一緒に遊んだり、たまに大人だけで食事に行ったり。

そんな穏やかな人間関係で過ごす期間が長かったせいか、いざ働き出したら、まずそのギャップで苦労しました。

すぐに即戦力として判断される

特に私はアラサーで社会経験はあるから、業務のことはもとより、新入社員と同じように一から研修なんてありません。

即戦力で当たり前。

名刺交換や、電話や来客応対もできて当たり前。

仕事勘が完全に鈍っていた私は名刺入れは忘れるし、エクセルの初歩的な計算式すら思い出せない。

仕事が終わり帰宅してすぐにamazonで上記2冊を注文しました。

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一読してある程度は思い出せても、すぐできるかというとそんなわけもなく。

取引先の方に小言をもらったり、上司からお叱りもあり。

そんな時に家でもモタモタしていると「仕事できないって感じだね」と夫からも一言。

まぁ、確かに仕事できない!

自分が一番わかっている!

以前働いていた時も自分は仕事できるなんて胸を張って言えるものではありませんでしたが、久しぶりの会社勤めで自分の鈍さや出来ないっぷりが悔しくて申し訳なくて。

家でも会社でも仕事できないレッテル。

しかし、自己嫌悪にうずくまっていても、変わらず毎日問い合わせの電話は鳴り続け、仕事は次から次へと降ってくる。

『仕事をする』のではなく、『やってきたものをどうにか終わらせている』という状態が1年続きました。

地道に積み重ねていくしかない

入社時に期待された即戦力としては到底力及ばずでしたが、なんとか1年経過し、やっと業務のことを前より俯瞰できるようになった頃。

月に数回顔を合わせる取引先の60代の担当者の方が異動することになり、挨拶に来て「入社の時は頼りない印象でしたけど、今は立派なオフィスレディですよ。自信持ってこれからも頑張ってください。応援してします」と笑顔で激励してくれました。

厳しいことを言われた時もあったけれど、1年間辛抱強く変化を見守ってくれていたのだと、ありがたく感じました。

一緒に働く人たちも当初のよそよそしい雰囲気は和らいで、冗談を言ったり世間話をしたり。

結局は時間をかけて地道に積み重ねていくしかないのだということが、わかりました。

仕事も、人間関係も、環境も、繰り返しを重ねていくと、大なり小なり変化が訪れ、それが自分の血肉になっていくのだと今は思います。

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